
Saoto-Tech
Powertrain Control Engineer
TECHNOLOGY
ためになるかもしれない技術の紹介

Efficiency Simulation of Planetary Gear Set
多くのAT(自動変速機)やPriusの動力配分機構にも使われるプラネタリギヤセット。
便利な変速機構ですが、ギヤの動力伝達効率が使い方によって非常に悪くなったりします。
プラネタリギヤセットの動力伝達効率を見積もるための簡単な計算方法のご紹介。
上の図のようなシングルプラネタリギヤセットの場合で考えますが、どのような形の遊星歯車機構にも応用できます。
<定義>
-
回転速度、トルクの記号は上の図参照
-
回転速度ω[rad/s]:時計回りを正とする(正転)
-
トルクT[Nm]:外部から歯車を正転させようとするトルクを正とする
(作用反作用より、外部から歯車を正転させようとするトルク=歯車が外部の部材を逆転させようとするトルク) -
遊星ギヤのギヤ比λは、キャリアに対するリングギヤとサンギヤの速度比とする
λ≡ωr/ωs @ωc=0
=(ωr-ωc)/(ωs-ωc) ・・・①
=(+or -)Rs/Rr ∵Rs:サンギヤ有効半径、Rr:リングギヤ有効半径
=(+or -)Ns/Nr ∵Ns:サンギヤ歯数、Nr:リングギヤ歯数
(図のようなシングルピニオンでは、-1<λ<0)
(ダブルピニオンでは、0<λ<1) -
遊星ギヤの基準効率ηoは、キャリア固定での伝達効率と定義する。
パワーの向きがサンギヤからリングギヤの時(Ts(ωs-ωc)>0)
Tr・ωr = -ηo・Ts・ωs @ωc = 0
∴Tr(ωr-ωc)=-ηo・Ts(ωs-ωc) ・・・②
パワーの向きが逆の時(Ts(ωs-ωc)<0)
Tr・ωr = -1/ηo・Ts・ωs @ωc = 0
∴Tr(ωr-ωc)=-1/ηo・Ts(ωs-ωc) ・・・②’
(0<ηo<1)
<トルクのつり合い式>
定常時では、3つのトルクは釣り合う
Ts+Tc+Tr =0 ・・・③
<結論>
①②より、
Tr = -ηo/λ・Ts @ Ts(ωs-ωc)>0
-1/ ηo/λ・Ts @ Ts(ωs-ωc)<0 ・・・④
∴③④を連立させれば、すべてのトルクの計算が可能。

Optimal path for turning
旋回時最適経路
旋回時の加減速も考慮して旋回中の慣性力の変化を最小化する旋回方法を算出する.
慣性力として,加減速と遠心力による慣性力ベクトルを考え,

旋回中の慣性力の時間微分(ジャーク)の二乗積分を最小化することを目指す.

ここで,m:車重,v:車速,ω:ヨーレート,T:旋回時間,である.
従って,以下の式が最小になる旋回方法を導出する.

拘束条件として,
旋回前後で車速一定,ヨーレート0

旋回距離と旋回角度は一定

ここで,V0:旋回開始時車速,L:旋回距離,Θ:旋回角度,である.実用上は所定の代表半径としたいが,計算の便宜上旋回距離を固定とする.後で述べるように,旋回角度が同じであれば最適経路は相似形になるので,容易に所定の代表半径の経路が得られる.
式(6)の極値問題をラグランジュ未定乗数法と変分法により(付録(1)参照),次の連立常微分方程式が得られる.

ここで,λ1, λ2:ラグランジュ定数である.
この連立常微分方程式を解くことにより,速度v(t) 及びヨーレートω(t)の最適解が得られる.
詳しくは、自動車技術会2023年春季大会予稿「低速車両における経路追従制御(第2報)」参照

Cross-vector control
たすき掛けベクトル制御
q軸d軸をたすき掛けにフィードバックする制御法。
特開2021-16294
Coming soon